2014年11月04日

郷土の偉人「天皇の料理番 秋山徳蔵企画展」

菊薫る文化の秋、武生公会堂で11月9日まで開催されている、
秋山徳蔵の生涯と業績を紹介する、没後40年企画展に行ってきました。
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明治21年、現在の越前市国高町に生まれ、単身ヨーロッパで修行の後
26歳で宮内庁大膳寮司長に抜擢され、天皇の料理番として58年間、
激動の大正・昭和時代を天皇家、宮中宴席の料理を取り仕切ってきた。

 大正天皇即位式の晩餐会では、国賓を一流のフランス料理でもてなす、
責任者として拝命を受け、そのメーンの食材に選んだのはザリガニでした。
グロテスクなアメリカザリガニは、フランス料理では、
ポピュラ―な食材として使用されているが、
日本では泥臭く、料理には不向きでな食材であった。

しかし、秋山氏はあくまでもザリガニにこだわり、
北海道のきれいな真水の原生林に生息する「日本ザリガニ」を2ヶ月かけ
軍隊を使い3,000匹を捕獲、驚きの「ザリガニのポタージュ」を作っている。

秋山氏がそこまで、ザリガニにこだわったのは、大正天皇は幼少の頃、
体が弱く、滋養食としてザリガニを好んでめしあがられたことへの思い、
そして、世界に通用する西洋料理に、日本で手に入りにくい食材をあえて使用した事、
すべてが相手への思いやり、来賓へのおもてなしの心であると感じとれた。

晩餐会の成功は5年後、日本は国連の常任理事国入りし、日本は一流国家として認められた。
この時の、料理外交の成功は、秋山氏に大きな感動をもたらした。
会場に展示されている、墨絵は生涯忘れられない、思い出のザリガニが、
多くの作品に生き生きと描かれている。

また、昭和天皇が好まれて召し上がったという越前おろしそばが、
会場の一角に展示されていたが、その陰には、郷土を愛した秋山氏の
思いの深さが伝わるてくる。 

 「自分の仕事への真剣さ、こればかりはどんな時代であっても、
変わりなく大切なことである」と言われるように、
料理人として貫き通された人生が、展示されている写真のお顔からみえてくる。
人はどう生きるべきか、考えさせられる企画展でした。
 



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2013年11月23日

越前市に功労 市役所前・山本甚右衛門の銅像

先日紹介した、あのきれいな紅葉の名所、芦山公園を寄付した、
山本甚右衛門の銅像が、越前市市役所前、南東の一角に建てられている。
雨田公平監修による、今は亡き地元の彫刻家、内藤堯雄と山本晃祥の共同作品である。
銅像の説明文にはこう書かれている。
「明治元年生れの翁は、家業の蚊帳製造に専念し、機械による大量生産を計り
更に光輝畳縁を創案した財界の権威者である。
また、図書館を寄付し、公会堂を主唱しその実現に努力して、更に芦山公園
敷地を寄付するなど、幾多の社会事業に貢献し、晩年は養老院や児童館を訪ね
慈父の如く敬慕された」と記してある。

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一時代前の政治家、実業家は世の中の経済の仕組み、
人間性、生き方の違いはあるが、社会に貢献している人たちが多い。
現代の方が遙かに豊かなはずなのに、社会に貢献する人は少ない。
自分さえよければ、そんな風潮が万延している。







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